日記

2023-03-14 09:55:00

綺麗なお骨に出来るように

ホームページや電話予約の際に、一緒に火葬できる副葬品は、「少量の供花とドライフード」である旨の案内をしていたにもかかわらず、昨日①好物であったウェットフードを少ししか火葬してもらえず②持参したお花も花束のままの火葬を望んでいたのに、茎を切り取ってお花だけにされた。という趣旨のクレームが入りました。

 

当阪和動物霊園で今まで火葬されたご家族からは「以前火葬された場所と比較して全然お骨の量が違うし、綺麗に残っている」とよくお褒めの言葉を頂きます。そのためにはご家族のご協力も不可欠になります。ペット火葬を初めて経験される方は火葬の際、他に何を入れても高温ですべて綺麗に消滅すると思われている方が多いですが、しかし、実際は完全に消滅出来る素材は、和紙やレース地のものくらいです。「少量の供花とドライフード」も実際には消滅しません。ですのでドライフードがそのまま灰になった状態で残っていることに皆さん最初は驚かれております。ドライフードを入れるボウルも100均のものはダイオキシンが発生したり、燃えるというより溶けるような素材が多い為、当園ではトウモロコシやサトウキビを主原料とした高価な使い切りのボウルを採用しております。お花は消滅しない大部分は茎やカスミソウなどの小さな花が代表的です。ですので、人間の火葬の際にも主に大輪の菊を用いて茎を切り取っているのをご存知かと思います。ここまでご協力頂いてもお子様の内臓疾患の状態によっては、綺麗にならない箇所も出てきたりしますので、火葬前に出来る努力は惜しまないで頂きたいのです。

稀にぬいぐるみOK、ペットフードも容器に入れ替えず袋のままOKというペット火葬業者もあります。一部だと思いますが移動火葬車なら、ご家族が自宅で待機している最中に、固定火葬炉なら一旦火葬炉の扉を閉めた後、点火前にご家族が退出した後に火葬できない副葬品を取り出しているケースがあります。「ひどい」とお思いになるかも知れませんが、私にはご家族のお気持ちを重視し、寄り添った苦肉の策だと拝察いたします。当園のように「最初からあれもダメ、これもダメ」といってご家族のお気持ちをげんなりさせてしまうのがよいのか、「何でもOKですよ」と言って表面的に寄り添う意思表示をする方がよいのか?それを選択されるのはご利用される方がお決めになることですが・・・。

私は起業した時から自分自身には正直なやり方でと決めていますので、利益が半減しようとも動物供養塔についてもお墓ではないので、申し込みの際は土中には埋葬していないことやリスクについてキチンと説明させて頂いております。

 

お花についてはホームページに火葬する際のお花の持ち込み方の一例を掲載させて頂きした。ですので、それでもあえて花束のまま持参された場合は、今後そのまま火葬させて頂く場合もございます。

 

最後になりますが、今後利用される事がないと思われる少数意見の匿名のクレームに過剰反応して、物言わぬ大勢の利用者の意思に反した対応をする企業、自治体が最近多く見受けられますが当園もその様な事がないよう注視致します。

長文ご拝読頂きましてありがとうございました。